連鎖・エクソームアプローチによる神経疾患責任遺伝子変異の効率的な同定

研究代表者:服巻 保幸 九州大学生体防御医学研究所

連携研究者:三浦 史郎 久留米大学医学部内科学講座


稀少遺伝性疾患の新たな遺伝子変異同定法として、次世代シークエンサーを用いたエクソームリシークエンシングが注目されている。しかしこの手法における疾患責任遺伝子の同定は、同一疾患を共有する複数家系で共通の遺伝子に変異が共有されていることを決め手とする。そのため、単一の家系しか得られない研究には適さない。そこで我々は古典的な連鎖解析をエクソームリシークエンシングに組み合わせることで、連鎖領域の情報を次世代シークエンサーから出てくる膨大な変異データの絞り込みの決め手とすることを考案した(連鎖・エクソームアプローチ)。

まず、我々が既に連鎖解析を完了している遺伝性運動感覚ニューロパチーの1家系について(Miura et al. J Neurol Sci 2008)、上記の連鎖解析とエクソーム変異検索の複合的手法を適用し、その有効性を検証する。さらに検体を収集している遺伝性ミオクローヌスてんかんや遺伝性無症候性高CK血症についても同様の手法を適用し、その応用性を明らかにする。

以上により、連鎖・エクソームアプローチによる解析を通じ、神経疾患のパーソナルゲノム情報に基づく、個別化医療への展開を図る。